8月も終わりに近づき、今年の夏は雨の多い年と感じます。
この豊富な雨を得て活気になった岩魚達と戯れるため山の最奥へ。

車止めから直ぐの砂防堰堤。
この堰堤を高巻きしどんどん川を登り、大和岩魚の世界へ踏み込む。
釣り人が入らない上に登れば登るほど魚影が濃くなるこの川。
道中ルアーを垂らすと20cmほどの岩魚たちが遊んでくれる。
魚がいるから止められなくなり、更に登る。

水量が減り、水深が30cmも無いが岩の裏や流木の陰などのヨレに岩魚たちが居る。

小さな滝をいくつも越え、奥へ奥へ進む。
尺越えも上がり気分も上がり更に奥へ奥へ進む。


魚止と思われる滝、これ以上の遡行は不可能。
この先は未開の地、魚止ではなく人止かもしれない。
きっと神様が岩魚たちを守るための滝だろう。
岩魚たちにとって、水不足や餌不足、獣などの驚異より最大の敵は釣り人かも知れない。
この滝に守られる岩魚のお陰で、下流に豊富な恵みがもたらされる。
恵みをもたらす神様の造形に感謝の念を抱き帰路に着いた。